「光彩色」と「影彩色」で表現された、自己と他者が共存する鑑賞体験ができる展覧会「蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影」が京都市京セラ美術館にて2025年1月11日から開催

©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
「光彩色」と「影彩色」で表現された、自己と他者が共存する鑑賞体験ができる展覧会「蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影」が京都市京セラ美術館にて2025年1月11日(土)〜3月30日(日)まで開催します。本展は蜷川実花および各分野のスペシャリストによるクリエイティブチームEiM(エイム)として挑む展覧会で、蜷川実花が作品づくりを手掛ける展覧会としては、関西で過去最大規模の個展。展示予定の作品紹介や京都市ふるさと納税の返礼品の扇子やタンブラーセットなどの特別限定グッズをご紹介します。
※以下、画像とテキストは、情報提供を受けてプレスリリースから引用
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- 01 「蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影」概要
- 02 自身が主人公となり異界を巡る自己と他者が共存する鑑賞体験
- 03 一部作品紹介
- 03.1 Flowers of the Beyond
- 03.2 Whispers of Light, Dreams of Color
- 03.3 Silence Between Glimmers
- 03.4 Dreams of the beyond in the abyss
- 04 クリエイティブチームEiMとは?
- 05 京都市ふるさと納税 プラン紹介
「蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影」概要
©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
本展覧会は、京都国際観光大使も務めた蜷川実花が、時といのちの流れを感じる京都の街からインスピレーションを受け、「彼岸の光、此岸の影」をテーマに手掛けました。
本展のために制作した作品にはCGではなく、全て現実世界の写真・映像を用いており、日常の中にある光と影にフォーカスした“光(こう)彩色(さいしょく)”、“影(えい)彩色(さいしょく)”で表現した空間となっております。
光と影、彼岸と此岸、作家と鑑賞者、自己と他者など、相反するものの境界線が揺らぎ、視覚や感覚を通じて、自身の記憶や感情と共鳴する “百人百様”の体験ができます。展示は空間全体を使った全10作品で構成された体験になっており、映像によるインスタレーション、立体展示などを通し、鑑賞者が作品の中に入り込み、自身がまるで物語の主人公になったような全10話の”絵巻体験”へと誘います。
自身が主人公となり異界を巡る自己と他者が共存する鑑賞体験
古きにわたる歴史があり寺社仏閣が多く存在する京都。時といのちの流れを感じる京都の街からインスピレーションを受け、「彼岸の光、此岸の影」をテーマにした展覧会となっております。展覧会は全10作品から構成されています。本展のために制作した映像によるインスタレーション、立体展示などで構成され、東山キューブの空間全体を使った没入感のある体験になっております。鑑賞者が作品に入り込み、自身が主人公となり異界を巡る全10話の“絵巻体験”へと誘います。
展覧会の導入は窓に作品が透ける廊下で、作品を通して窓の外に京都の街並みも見ることができ、異界と現実をつなぐ空間を演出しています。その後、彼岸花の真紅に染まる展示や、約1500本に及ぶクリスタルガーランドを用いたいのちのきらめきを表現した展示、まるで奈落のような天地が抜ける空間や造花が咲き乱れる空間など、異界の深淵を巡るような作品群が続きます。
作品にはCGで制作したものではなく、全て現実世界の写真や映像を用いており、日常の延長線上にある何気ない場所で撮影されています。蜷川実花がこれまでも様々な作品に込めてきたコンセプトである「光と影」。日常世界にある光と色のコンビネーションを表現した“光彩色”だけではなく、影と色を表現した“影彩色”の作品で構成されており、光と影、彼岸と此岸など、相反するものを感じ取ることができます。10に及ぶ作品の体験を通して、鑑賞者は自分の記憶や心の中にある静けさ、きらめき、さまざまな感情が呼び起こされます。また、没入型の構成で作品の中に鑑賞者が入り込めることから、自己と他者が共存する鑑賞体験になります。
パンデミックや世界における紛争など、混沌とした昨今の情勢。自己との内省は世界的にも様々なジャンルで広まっており、人々はいま、見失いがちな自分と向き合う時間が大切になっています。一連の“絵巻体験”の中で、光や影、彼岸と此岸、作家と鑑賞者、他者と自己など相反するものの境界線が揺らぎ、アートで自身の記憶や感情と共鳴する体験を通して、“百人百様”の自己と向き合う時間へと誘います。
一部作品紹介
Flowers of the Beyond
4000本以上の彼岸花が織りなす真っ赤に染まった空間が、鑑賞者を包み込む作品。突如展開される全面真紅の空間は、色彩の劇的な変化により、異界に入ったことを認識します。彼岸の象徴である花々と共鳴し、鑑賞者に多様な感覚を呼び起こします。
《 Flowers of the Beyond 》イメージ
©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama GalleryWhispers of Light, Dreams of Color
約1500本に及ぶクリスタルガーランドが様々な光のなかで揺らめく空間を漂う体験。鑑賞者が空間に入ることで、その対流の影響でクリスタルは静かにゆらめきます。遠目では、いのちの集積体のように多様な光を帯びて輝いて見え、近づいてみるとクリスタルや蝶、星、ハート、目玉、イミテーションの宝石など多様なモチーフを発見することができます。
《 Whispers of Light, Dreams of Color》イメージ
©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama GallerySilence Between Glimmers
人の背丈程度の大きな6枚のガラスパネルに、花畑、蝶、藤の花、桜、そして海中の光景などの光と影が織りなす写真と、オーロラフィルターが対となって配置された作品です。鑑賞者は作品の中に入ることで、自身の動きや視点によって、多様な光の表情がオーロラフィルターに映し出され、空間全体に揺らぎをもたらします。
ガラスパネルに差し込む光は、記憶や感情、時間の流れを象徴し、ただ観るだけの場ではなく、光を通じて自己と向き合い、未知の内面的な世界を旅する体験につながっていきます。
《 Silence Between Glimmers 》イメージ
©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama GalleryDreams of the beyond in the abyss
本展覧会のハイライトとなる深淵は、奈落のように天地が抜ける空間と、その空間を内包する造花が咲き乱れる空間より構成されます。外側に広がる空間は、深淵の中でありながら突然視界が開け、色鮮やかな花々が咲き乱れます。そこは黄泉の奥底のようでもあり天上の世界のようでもある。その中で体験を共有する鑑賞者同士も含めて、まるで彼岸の夢のような共同幻想が形作られます。
《 Dreams of the beyond in the abyss 》イメージ
©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama GalleryクリエイティブチームEiMとは?
写真家・映画監督の蜷川実花と、データサイエンティストの宮⽥裕章、セットデザイナーのENZO、クリエイティブディレクターの桑名功、照明監督の上野甲子朗らで結成されたクリエイティブチーム。プロジェクトごとに多様なチームを編成しながら活動する。
主な作品発表に、「胡蝶の旅 Embracing Lights」(安⽐Art Project、2022年)、蜷川実花「残照 / Eternity in a Moment」(⼩⼭登美夫ギャラリー前橋、2023年)、「蜷川実花展 Eternity in a Moment 輝きの中の永遠」(TOKYO NODE、2023年-2024年)、「「蜷川実花展 with EiM:儚くも煌めく境界」(弘前れんが倉庫美術館2024年)、「深淵に宿る彼岸の夢」(森の芸術祭 晴れの国・岡山 満奇洞 2024年)など。
京都市ふるさと納税 プラン紹介
展覧会の開催を記念し、京都市ふるさと納税の返礼品として特別限定グッズが登場いたします。第1弾は梅酒や八つ橋などのラインナップで、11月25日(月)からスタート。ふるさと納税返礼品でしか手に入らないグッズの第2弾として、12月13日(金)から、扇子やタンブラーセット、提灯スタンドライトが登場いたします。
【ふるさと納税限定・蜷川実花展】 扇子宮脇賣扇庵
展覧会キービジュアルを美しく配した、ふるさと納税限定デザインの扇子。文政6年創業の老舗扇子店「宮脇賣扇庵」とのコラボレーション。
近世の町屋そのままに、京の歴史と風格を体現した店舗といわれる宮脇賣扇庵。87回職人の手を通るという扇子づくりの優れた技術により、手触りや開き具合、重さや使い勝手など、用と美が一体となった扇づくりに定評のある逸品です。
寄付額:45,000円扇子宮脇賣扇庵
【ふるさと納税限定・蜷川実花展】SIONE タンブラーセット
展覧会キービジュアルからインスピレーションを得たオリジナルの絵柄をあしらった、ふるさと納税限定デザインのタンブラーセット。
京都にて六代続く茶陶の窯元「真葛焼」に生まれたSHOWKOさんがブランドディレクターをつとめる陶磁器ブランドSIONEとのコラボレーション。展覧会キービジュアルから5つのモチーフ(炎、蝶、桜、月、彼岸花)を白磁にデザインし金彩で描きました。白磁は、熊本の天草で採取した美しい白い土をマットな釉薬で仕上げ、繊細な表現をしています。お酒やジュースなどドリンクはもちろんのこと、一輪挿しとしてもお使いいただけるタンブラーのペアセットです。
寄付額:120,000円SIONE タンブラーセット
【ふるさと納税限定・蜷川実花展】小嶋商店 提灯スタンドライト
展覧会キービジュアルが優しい灯りで浮かび上がる、ふるさと納税限定の提灯スタンドライト。
江戸時代から230年以上続く「小嶋商店」。歴史ある老舗提灯工房の10代目となる兄弟「小嶋商店」諒さんと、兄・俊さんの「小嶋庵」による共作で実現したコラボレーション。先祖代々小嶋家に伝わる木型を使用し、竹割りから和紙張りまでの一連の流れを全て手作業にて制作。
蜷川実花の作品を和紙に印刷し、丁寧に張り合わせて仕上げた提灯です。生活空間を温かく照らすスタンドライトとして届いてすぐに使用できるLEDライトもセットに。
寄付額:145,000円小嶋商店 提灯スタンドライト
開催概要
展覧会名 蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影
NINAGAWA Mika with EiM:Lights of the beyond, Shadows of this world会期 2025年1月11日(土)〜3月30日(日) 時間 10:00〜18:00(最終入場は17:30まで) 休館日 月曜日
※祝・休日の場合は開館会場 京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ 住所 〒606-8344 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124 MAP 入場料 一般/2,300円(2,100円)
大学・専門学生/1,600円(1,400円)
高校生/1,100円(900円)
小中学生/800円(600円)
※()内は前売り・団体料金
※団体は20名以上
※障がい者手帳等:本人及び介護者1名無料
※未就学児のお子様は無料、保護者(中学生以上)の同伴が必要公式サイト https://ninagawa-eim2025kyoto.jp/ 美術館公式サイト https://kyotocity-kyocera.museum/ SNS一覧 主催 蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影 実行委員会 協賛 大成建設 ガトーフェスタ ハラダ 協力 LEDTOKYO株式会社 荻野いづみ
BuzzArt(バズアート)は、アートに「触れて・考え・繋げる」WEBマガジンです。美術館・ギャラリーの紹介から展覧会・アートイベントの最新情報の紹介・レポート・レビューをしています。
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