NEW 大正浪漫の象徴であり「夢二式美人」で一世を風靡した竹久夢二の展覧会「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」が大阪・あべのハルカス美術館にて3月16日まで開催
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大正浪漫の象徴であり「夢二式美人」で一世を風靡した竹久夢二の展覧会「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」が大阪・あべのハルカス美術館にて2025年1月18日~3月16日まで開催します。
※以下、画像とテキストは、情報提供を受けてプレスリリースから引用
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これぞ大正浪漫竹久夢二の再発見
大正浪漫の象徴であり、「夢二式美人」で一世を風靡した竹久夢二(1884-1934)は、明治から昭和前期にいたる日本近代芸術・文化の円熟した魅力をもっとも醸し出した芸術家でした。
絵画だけでなく雑誌や楽譜、本の装幀、日用品のデザインなど多岐にわたるジャンルで活躍した夢二の作品は、今もなお私たちを惹きつけてやみません。本展は、夢二郷土美術館が所蔵する選りすぐりのコレクションを中心に、最新の研究に基づく新たな視点から選んだ作品や資料約180点により夢二の画業と魅力を改めてひもときます。
「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」のみどころ
01. 80年の時を経て発見された、幻の油彩画《アマリリス》
夢二が描いた現存する油彩画は約30点。本展では、新発見の《アマリリス》やアメリカから里帰りした《西海岸の裸婦》を含む油彩画13点を展示し、油彩画家・夢二の一面に光を当てます。
02. 初公開のスケッチで晩年の夢二をひもとく
近年、約2年の外遊中に描いたスケッチが新たに発見されました。夢二の晩年に迫る貴重なスケッチの数々を、本展にて初公開します。
03. 色あせることのない夢二の魅力を、約180点の作品から展観
画家、詩人、デザイナーなど活躍の場を広げ、時代を切り拓くパイオニアとなった夢二。今もなお愛され続ける夢二の魅力を作品とともに辿ります。
注目作品①【新発見】幻の油彩画《アマリリス》関西初公開
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《アマリリス》1919(大正8)年頃 油彩、カンヴァス
夢二郷土美術館蔵
1919年9月に福島で開催された「竹久夢二抒情画展覧会」に出品され、その後、菊富士ホテル(東京)のオーナーに、夢二が長期滞在のお礼として贈ったといわれる作品です。
1944年に閉館するまでホテルの応接間に掛けられていましたが、その後は所在不明となっていました。西洋絵画の要素を取り入れながらも、女性の表情や大きく描かれた手からは夢二らしさが感じられ、油彩画というジャンルで独自の画風を打ち立てようとする夢二の挑戦が垣間見えます。
本作は、日本画のイメージが先行する夢二が、初期から中期にかけて油彩画も意欲的に制作していたことを裏付ける作品としても注目されています。約80年の時を経て、夢二郷土美術館の新たなコレクションとなり、この度、岡山、東京に続いて大阪で公開されることとなりました。
注目作品② アメリカからの里帰り作品《西海岸の裸婦》
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《西海岸の裸婦》1931-32(昭和6-7)年 油彩、カンヴァス
夢二郷土美術館蔵
夢二が外遊中のアメリカで描き、近年日本に里帰りをはたした油彩画の大作です。現存する油彩画約30点のうち、外国人女性の裸婦を描いたものは本作のみといわれており、抜けるように白い女性の肌を油彩で表現することに苦心した様子は、「モデル女よ、その色が俺の絵具箱にはないのだ…(以下略)」と綴られた日記からも垣間見えます。
科学調査により、女性の肌には2種類の白い絵の具が使用され、また身体のラインを際立たせるためか、夢二が背景を緑一色から黄土色を重ねたストライプ柄に描き替えていたことも明らかになりました。作品の色調は全体的に明るく柔らかさがあり、流れる空気は穏やかな印象を受けます。
外遊先で「油彩の裸婦像」という画題に挑戦し、新たな境地を切り拓いたという夢二の達成感や高揚感が伝わってくるようです。夢二は、帰国から1年が経たないうちに病気でこの世を去りますが、本作は、理想の女性像を追い求めた夢二が辿り着いた美人画の傑作といえる作品です。
「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」展示作品
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《秋のいこい》 1920(大正9)年 紙本着色
夢二郷土美術館蔵
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《星まつ里》昭和初期 絹本着色
夢二郷土美術館蔵
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《封筒「どくだみ」》大正期 木版、紙
夢二郷土美術館蔵
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1920(大正9)年初版夢二郷土美術館蔵"
《喜歌劇「小公子」喇叭を皆響せよ》(『セノオ楽譜』No. 164)
1920(大正9)年初版
夢二郷土美術館蔵
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《化粧の秋》(雑誌『婦人グラフ』第1巻第6号表紙)
1924(大正13)年 木版、紙
夢二郷土美術館蔵
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《こたつ》1915(大正4)年 絹本着色
夢二郷土美術館蔵
開催概要
展覧会名 | 生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界 |
会期 | 2025年1月18日(土)~3月16日(日) |
時間 | 火~金/10:00~20:00 月土日祝/10:00~18:00 ※入館は閉館30分前まで |
休館日 | 会期中無休 |
会場 | あべのハルカス美術館 |
住所 | 〒545-6016 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階 |
MAP | |
入場料 | 一 般/1,700円(1,500円) 大高生/1,300円(1,100円) 中小生/500円(300円) ※( )内は団体料金。 ※団体は、15名様以上。 ※障がい者手帳をお持ちの方は美術館チケットカウンターで購入されたご本人と付き添いの方1名まで当日料金の半額。 |
チケット購入先 | あべのハルカス美術館ミュージアムショップ(美術館開館日のみ)、あべのハルカス美術館ホームページ(オンラインチケット)、近鉄駅営業所、ローソンチケット【Lコード:54089】、チケットぴあ【Pコード:687-045】、イープラス、セブンチケット【セブンコード:107-276】、CNプレイガイド、楽天チケットほか |
大阪展公式サイト | https://www.ktv.jp/event/yumeji2025/ |
美術館公式サイト | http://www.aham.jp/ |
SNS一覧 | |
主催 | あべのハルカス美術館、産経新聞社、関西テレビ放送 |
監修 | 岡部昌幸(帝京大学名誉教授・群馬県立近代美術館特別館長) |
特別協力 | 公益財団法人両備文化振興財団 夢二郷土美術館 |
協力 | 竹久夢二学会 |
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BuzzArt編集部
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