NEW 20世紀前半に活躍した最も重要な美術家のひとりパウル・クレーの展覧会「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」が兵庫県立美術館にて2025年3月29日から開催

20世紀前半に活躍した最も重要な美術家のひとりパウル・クレーの展覧会「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」が兵庫県立美術館にて2025年3月29日から開催

20世紀前半に活躍した最も重要な美術家のひとりパウル・クレーの展覧会「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」が兵庫県立美術館にて2025年3月29日(土)から5月25日(日)まで開催します。


本展では、ベルンのパウル・クレー・センターとの学術的な協力のもと、キュビスム、表現主義、ダダ、シュルレアリスムといったクレーと同時代の美術動向にも目を向け、他作家の作品とあわせて展示することで、クレーの独自性にとどまらずその同時代性や交流などにも焦点を合わせます。

※以下、画像とテキストは、情報提供を受けてプレスリリースから引用

「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」概要

「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」神戸展 パウル・クレー《赤、黄、青、⽩、⿊の⻑方形によるハーモニー》1923年パウル・クレー・センター

パウル・クレー《赤、黄、青、⽩、⿊の⻑方形によるハーモニー》1923年
パウル・クレー・センター

「この世では、私を理解することなど決してできない。なぜなら私は、死者たちだけでなく、未だ生まれざる者たちとも一緒に住んでいるのだから。」

パウル・クレー(1879-1940)のこの言葉は、1920年にクレーの作品を売り出した画廊の販売戦略に用いられて、孤独に瞑想する芸術家としての彼のイメージを広めました。たしかにクレーの作品は謎めいているかもしれません。

しかし、同じ時代を生きたほかの多くの前衛芸術家たちと同様に、クレーもまた、仲間たちと刺激を与え合ったり、夢を共有したりしながら、困難な時代を生き抜いたひとりの人間でした。

クレーは、人生の根源的な悲劇性と向き合いながら、線と色彩によって光を呼び起こし、抽象のなかに生命のエネルギーを描き出しました。その作品は、歴史的な文脈のなかに置かれることで、また新たな姿を見せることでしょう。

本展では、スイスのパウル・クレー・センターの学術協力のもと、クレーと交流のあった芸術家の作品との比較や、当時の貴重な資料の参照を通じて、多くの人や情報が構成する星座=コンステレーションのなかでクレーを捉え直し、その生涯にわたる創造の軌跡をたどります。

なお本展は兵庫県立美術館では10年ぶりに開催のクレー展となります。

「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」神戸展 パウル・クレー《ハマメットのモティーフについて》1914

パウル・クレー《ハマメットのモティーフについて》1914年
バーゼル美術館

「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」神戸展 パウル・クレー《周辺に》

パウル・クレー《周辺に》1930年
バーゼル美術館

「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」神戸展 パウル・クレー《蛾の踊り》

パウル・クレー《蛾の踊り》1923年
愛知県美術館

展示構成

1章 詩と絵画

クレーがミュンヘンのアカデミーに学び、帰郷後再度ミュンヘンにてカンディンスキーやフランツ・マルクら青騎士の芸術家たちと出会うまでを紹介します。

「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」神戸展 パウル・クレー《リリー》1905年

パウル・クレー《リリー》1905年
パウル・クレー・センター(リヴィア・クレー寄贈品)

2章 色彩の発見

1912年にパリを訪れたクレーは衝撃を受け、その後チュニジアを訪問、色彩に目覚めます。ここではピカソ、ブラックらの作品も紹介します。

「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」神戸展 パウル・クレー《チュニスの赤い家と黄色い家》

パウル・クレー《チュニスの赤い家と黄色い家》1914年
パウル・クレー・センター

3章 破壊と希望

第一次世界大戦で青騎士の友人を失ったクレーは、戦争への批判的な態度を強め、自作の切断―再構成を実践します。ここでは戦争とクレーの関係性やダダの作家たちによるクレー評価を紹介します。

「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」神戸展 パウル・クレー《紫と黄色の運命の響きと二つの球》

パウル・クレー《紫と黄色の運命の響きと二つの球》1916年
宮城県美術館 ※4月27日まで展示

4章 シュルレアリスム

「シュルレアリスム宣言」で、クレーはその先駆者のひとりとされました。ここではクレーとシュルレアリスムの交流を展示します。

「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」神戸展 パウル・クレー《熱帯の花》

パウル・クレー《熱帯の花》1920年
パウル・クレー・センター

5章 バウハウス

1919年にクレーはバウハウスのマイスターとして招聘されました。ここではクレーの造形論を紹介し、クレーにおける構成主義的な傾向の影響を検証します。

「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」神戸展 パウル・クレー《北方のフローラのハーモニー》

パウル・クレー《北方のフローラのハーモニー》1927年
パウル・クレー・センター(リヴィア・クレー寄贈品)

6章 新たな始まり

ヒトラー政権樹立によりクレーは退廃的な「ユダヤ人」とみなされ、140点もの自作が「退廃芸術」として美術館から没収されました。ここではクレー自身とその時代の危機的状況を紹介します。

「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」神戸展 パウル・クレー《腰かける子ども》

パウル・クレー《腰かける子ども》1933年
宇都宮美術館 ※4月29日から展示

音声ガイド

本展のナビゲーターに、声優・伊東健人が決定!作品鑑賞のポイントなど、展覧会の魅力をお伝えします。貸出料金1台700円(税込)

伊東健人 プロフィール

伊東健人(声優・歌手)
【推しの子】〈ゴロー 役〉、マイホームヒーロー〈間島恭一 役〉、アイドルマスターSideM〈硲道夫 役〉、刀剣乱舞-ONLINE-〈桑名江 役〉をはじめ、アニメ、ゲーム、テレビ、ラジオで幅広く活躍。そのほか歌手としても活動。

関連イベント

  • 学芸員による解説会:2025年4月13日(日)、4月29日(火・祝)、5月18日(日)
    いずれも午後3時30分より場所:レクチャールーム(定員80名・先着順・聴講無料)
  • ミュージアム・ボランティアによる解説会:会期中の毎週日曜日11時より(約15分)
    場所:レクチャールーム(定員80名・聴講無料)
  • こどものイベント

※上記詳細や追加イベントのお知らせは、美術館公式サイトでお知らせします
※「みんなの鑑賞ガイド」をご用意しております

開催概要

展覧会名パウル・クレー展――創造をめぐる星座
会期2025年3月29日(土)〜5月25日(日)
時間10:00~18:00
※入場は閉館の30分前まで
休館日月曜日(ただし5月5日〔月・祝〕は開館、5月7日〔水〕は休館)
会場兵庫県立美術館
住所〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1[HAT神戸内]
MAP
入場料【前売】
一般/1,800円
大学生/1,300円

【当日】
一般/2,000円(1,600円)
大学生/1,500円(1,200円)
高校生以下/無料
70歳以上/1,000円(800円)
障害者手帳等をお持ちの方(一般)/550円(400円)
障害者手帳等をお持ちの方(大学生)/350円(300円)

※( )内は団体料金。
※前売券の販売は2025年3月28日(金)まで。
※団体は20名以上。団体鑑賞をご希望の場合は1カ月前までにご連絡ください。
※障害者手帳等をお持ちの方1名につき、その介助の方1名は無料。
※予約制ではありません。混雑時は人数制限を行いますのでお待ちいただく場合があります。
※一般以外の料金で利用される方は証明書を当日ご提示ください。
※コレクション展の観覧には別途観覧料金が必要です(本展とあわせて観覧される場合は割引があります)。
チケット購入先公式オンラインチケットチケットぴあ(Pコード:687-122)、ローソンチケット(Lコード:55615)、イープラスセブンチケット(セブンコード:108-424)、CNプレイガイドアソビュー!楽天チケット、近鉄営業所、チケットポートなんば
公式サイトhttps://www.ktv.jp/event/paulklee
美術館公式サイトhttp://www.artm.pref.hyogo.jp/
SNS一覧
主催兵庫県立美術館、産経新聞社、関西テレビ放送
協賛DNP大日本印刷、アイシン、公益財団法人伊藤文化財団
学術協力パウル・クレー・センター
特別協力東京国立近代美術館、公益財団法人日本教育公務員弘済会 兵庫支部

お得なコラボ企画

「空想旅行案内人ジャン=ミッシェル・フォロン」キービジュアル

空想旅行案内人ジャン=ミッシェル・フォロン展

本展の観覧券(半券可)をご提示いただくと、空想旅行案内人ジャン=ミッシェル・フォロン 展が割引料金(当日券100円引き)でご鑑賞いただけます。

展覧会名「空想旅行案内人ジャン=ミッシェル・フォロン」展
会期2025年4月5日(土)~6月22日(日)
会場あべのハルカス美術館

※1枚につき1名様1回限り有効
※他の割引との併用不可
※休館日、開館時間等の詳細はあべのハルカス美術館公式サイトをご確認ください

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BuzzArt編集部

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