NEW ローランサン、ユトリロ、モディリアーニなどエコール・ド・パリを代表する6人の画家の作品を展示した「山王美術館コレクションでつづる エコール・ド・パリ展」が大阪・山王美術館にて2025年3月1日から開催

ローランサン、ユトリロ、モディリアーニなどエコール・ド・パリを代表する6人の画家の作品を展示した「山王美術館コレクションでつづる エコール・ド・パリ展」が大阪・山王美術館にて2025年3月1日から開催

ローランサン、ユトリロ、モディリアーニ、パスキン、藤田嗣治、キスリングの6人のエコール・ド・パリを代表する画家の作品を展示した「山王美術館コレクションでつづる エコール・ド・パリ展」が大阪・山王美術館にて2025年3月1日(土)から2025年7月31日(木)まで開催します。

※以下、画像とテキストは、情報提供を受けてプレスリリースから引用

「山王美術館コレクションでつづる エコール・ド・パリ展」概要

「エコール・ド・パリ展」モイーズ・キスリング≪庭園の裸婦≫

モイーズ・キスリング ≪庭園の裸婦≫ 1947年、山王美術館

20世紀はじめ、「芸術の都・パリ」には、世界各地から多くの芸術家が集いました。若き芸術家たちは、モンマルトルの「バトー・ラヴォワール(洗濯船)」や、モンパルナスの「ラ・リューシュ(蜂の巣)」といったアトリエ集合住宅に集住し、交流を深めながら制作に励んだのです。

のちに「エコール・ド・パリ」と呼ばれた一群の芸術家たち。その多くは、フランス国外からパリへと渡り、モンパルナスを中心に集まった画家・彫刻家たちでした。ロシアのシャガール、スーティン、イタリアのモディリアーニ、ブルガリアのパスキン、ポーランドのキスリング、日本の藤田嗣治、さらにフランス人画家のユトリロやローランサンらが代表的な画家とされます。

彼らは、特定の流派や美術運動のように、明確な芸術理論や主義のもと制作にあたったわけではありません。しかしながら、フォーヴィスムやキュビスムをはじめとする新たな芸術様式や理論に刺激をうけ、ときにはアフリカをはじめとする原始美術をも着想源としつつ、それぞれが母国の伝統や民族性に根ざした独自の表現を探究していきました。

1920年代に最盛期をむかえ、第二次世界大戦により実質的な終焉を迎えますが、エコール・ド・パリの画家たちにより、多様かつ豊かな芸術がパリに花開いたのです。

みどころ

01. エコール・ド・パリを代表する6人の画家がおりなす多彩かつ独創的な絵画の世界

ふたつの大戦のはざま「レ・ザネ・フォル(狂騒の時代)」に花開いたエコール・ド・パリ。芸術の都・パリに世界各地から集った若き画家たちは、アカデミックな規範や様式から解放され、フォーヴィスムやキュビスムをはじめとする新たな芸術様式に刺激をうけながらも、画家自らの芸術表現を模索していきました。

  • グレーの諧調に淡い色調、やわらかな筆づかいによる優美な女性像の「ローランサン」
  • 哀感ただようパリの街並みを描きつづけた「ユトリロ」
  • 細長く引きのばされた人体、官能的な裸婦像と独特のスタイルを確立した「モディリアーニ」
  • 「真珠母色」と称された淡い色彩とふるえるような線描が印象的な「パスキン」
  • なめらかな白いカンヴァスに細くしなやかな線描を生かした独自の画風で人気を得た「藤田嗣治」
  • 鮮やかな色彩のコントラストと、つややかな質感をもつマティエールが特徴的な「キスリング」

エコール・ド・パリを舞台に、独自のスタイルを確立したローランサン、ユトリロ、モディリアーニ、パスキン、藤田嗣治、キスリングらの絵画約30点を展示いたします。

「エコール・ド・パリ展」マリー・ローランサン≪真珠で装うエヴァリン≫

マリー・ローランサン ≪真珠で装うエヴァリン≫ 1936年、山王美術館

02. 新コレクション13点を初展示

近年収蔵した、ローランサン5点、ユトリロ1点、モディリアーニ1点、パスキン1点、藤田嗣治2点、キスリング3点の絵画を本展にて初公開いたします。

「エコール・ド・パリ展」モーリス・ユトリロ≪雪のサン=リュスティック通り(冬のサクレクール)≫

モーリス・ユトリロ ≪雪のサン=リュスティック通り(冬のサクレクール)≫ 1940年頃、山王美術館

03.  「ここでしか会えない芸術作品」

山王美術館では、2009年のオープン以来、コレクションのみによる展覧会を開催してきました。本展で展示する作品の何れもが、「ここでしか会えない芸術作品」です。本展を通じて、山王美術館コレクションの新たな魅力に触れていただければ幸いです。

「エコール・ド・パリ展」モイーズ・キスリング≪路上の女性≫

モイーズ・キスリング ≪路上の女性≫ 1916年、山王美術館

作品展示作家紹介

マリー・ローランサン(1883-1956)

パリに生まれ、同地にて没。画塾で出会ったブラックを介してピカソら前衛芸術家たちと親交を結ぶ。パステルカラーの色彩とやわらかな筆づかいによる独自の画風をつくりあげた。

「エコール・ド・パリ展」マリー・ローランサン≪少女たち≫

マリー・ローランサン 《少女たち》1929年、山王美術館

モーリス・ユトリロ(1883-1955) 

パリに生まれ、ダクスにて没。強度の飲酒ぐせを治すため何度も入退院を繰り返す。治療の一貫として絵画を描き始め、モンマルトルを中心にパリの街並みを描きつづけた。

「エコール・ド・パリ展」モーリス・ユトリロ≪サン=リュスティック通り(モンマルトル)≫

モーリス・ユトリロ ≪サン=リュスティック通り(モンマルトル)≫ 1919年頃、山王美術館

アメデオ・モディリアーニ(1884-1920) 

イタリアに生まれ、パリにて没。はじめ彫刻家を目指すが絵画に転向。細長く引きのばされた人体を特徴とする独特の様式を確立した。35歳の若さで生涯を閉じる。

「エコール・ド・パリ展」アメデオ・モディリアーニ≪ほくろのある女性≫

アメデオ・モディリアーニ ≪ほくろのある女性≫ 1906-1907年頃、山王美術館

ジュール・パスキン (1885-1930)

ブルガリアに生まれ、パリにて没。「真珠母色」と称される淡く虹色を帯びた色彩とふるえるような線描が融合した画風に至る。退廃的な生活の末、1930年6月2日にアトリエにて自ら命を断った。

「エコール・ド・パリ展」ジュール・パスキン≪コートのマリネット≫

ジュール・パスキン ≪コートのマリネット≫ 1927年、山王美術館

藤田嗣治(1886-1968) 

東京に生まれ、チューリッヒにて没。面相筆と墨による黒く細い輪郭線と、なめらかな白い肌のような質感を持つ「乳白色の下地」によりエコール・ド・パリの寵児となる。

モイーズ・キスリング(1891-1953)

ポーランドに生まれ、南フランス サナリーにて没。誠実で社交的な性格から、そのアトリエには多くの芸術家が集った。鮮やかな色彩のコントラストとつややかな質感のマティエールを特徴とする。

「エコール・ド・パリ展」モイーズ・キスリング≪ドリー≫

モイーズ・キスリング ≪ドリー≫ 1933年、山王美術館

開催概要

展覧会名山王美術館コレクションでつづる エコール・ド・パリ展
会期2025年3月1日(土)〜7月31日(木)
時間10:00〜17:00(最終入館時間 16:30)
休館日火曜日・水曜日(ただし、4/29、5/6は開館いたします)
会場山王美術館 4階展示室
住所540-0001 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番27号
MAP
入場料一般/1,300円
大学・高校生/800円
中学生以下/500円(保護者同伴に限り2名様まで無料)

※学生証をご提示ください
※山王美術館は日時指定予約制ではありませんが、展示室が混雑し、一定の人数をこえた場合には、入場制限をさせていただく場合がございます。
美術館公式サイトhttp://www.hotelmonterey.co.jp/sannomuseum
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