NEW フランスのギャラリー・フランク・エルバスが主催し南天子画廊とコラボレーションした展覧会「断続する線 : ユリエ・クニファーと菅井汲」が東京・寺田倉庫にて4月29日まで開催

フランスのギャラリー・フランク・エルバスが主催し南天子画廊とコラボレーションした展覧会「断続する線 : ユリエ・クニファーと菅井汲」が東京・寺田倉庫にて4月29日まで開催

フランスのギャラリー・フランク・エルバスが主催し南天子画廊とコラボレーションした展覧会「断続する線 : ユリエ・クニファーと菅井汲」が東京・寺田倉庫にて2025年4月10日(木)から4月29日(火)まで開催。

「断続する線:ユリエ・クニファーと菅井汲」概要

寺田倉庫では、天王洲を芸術文化の発信地とする取り組みの一つとして「TERRADA ART COMPLEX」を運営。日本の代表的なギャラリーが集うこの複合施設は、アーティスト支援のためのレンタルアトリエ、常設型保税ギャラリースペースの「BONDED GALLERY」、交流を促すカフェやバーなどを備え、多様な文化体験を提供しています。

2025年4月10日(木)から4月29日(火)までの期間、フランスのギャラリー・フランク・エルバスが主催する展覧会「断続する線:ユリエ・クニファーと菅井汲」を「BONDED GALLERY」にて開催します。また本会期中にはTERRADA ART COMPLEX Ⅱのエントランスに、ユリエ・クニファーの大型作品を設置するプロジェクトも実施します。

「断続する線:ユリエ・クニファーと菅井汲」Julije Knifer, AP 52, 2004

Julije Knifer, AP 52, 2004
Acrylic on canvas, 120 x 120 cm(47 1/4 x 47 1/4 in.)

「断続する線:ユリエ・クニファーと菅井汲」Kumi Sugai, SEPTEMBRE, 1987

Kumi Sugai, SEPTEMBRE, 1987
Acrylic on canvas, 197 x 197 cm (77 1/2 x 77 1/2 in.)

「断続する線:ユリエ・クニファーと菅井汲」みどころ

ギャラリー・フランク・エルバスと南天子画廊の共催により、二人の前衛抽象画家、ユリエ・クニファーと菅井汲の二人展を開催します。
1924年にクロアチアに生まれたクニファーは、60年代以降、ほぼ白と黒の色彩だけを用いて「ミアンダー」と呼ばれる蛇行する線からなるモチーフを生涯に渡って繰り返し描いた画家です。また、彼は、クロアチアの前衛芸術グループ「ゴルゴナ(Gorgona)」のメンバーとしても知られています。

1919年に生まれた菅井は、はじめ商業デザイナーとして活動し、その後パリに渡り画家としての活動を開始しました。クニファーと菅井は、1960年代から明快な色面と構成要素からなる幾何学的な抽象絵画の制作を開始しました。クニファーは、「ミアンダー」を、菅井は、自身のイニシャルでもある「S」字をモチーフとした、断続する線によって構成された抽象絵画を制作しました。

単純化された要素と視覚的な強度の探究から生まれた彼らの絵画に描かれるこうしたモチーフはともに、道路や管状の機関などのインフラストラクチャーや、公共空間において機能する記号とも関わっています。それは、建築や都市計画などのメガストラクチャーと抽象絵画との共鳴を示すものでもありました。

この展覧会は、1960-70年代という前衛芸術の転換期において、ともに蛇行する通路や断続する線からなる絵画を展開した二人の画家の共振を明らかにします。クニファーと菅井の作品は、形態の政治学という観点から見たとき、きわめて重要な共通性をもっています。
クニファーの作品が日本で展示されるのは、日本では今回が初めてとなります。

また、展覧会に合わせて刊行される小冊子には、美術批評家の沢山遼が論考を寄稿し、両者の作品の共振関係を、連続性と切断、プロセスの可視化、視覚的強度という観点から再評価し、その現代的意義を問い直します。
沢山遼
※ギャラリー・フランク・エルバスのプレスリリースより引用

「断続する線:ユリエ・クニファーと菅井汲」Julije Knifer, Untitled, 1969

Julije Knifer, Untitled, 1969
acrylic on canvas, 40 x 55 cm(15 3/4 x 21 5/8 in.)

「断続する線:ユリエ・クニファーと菅井汲」Kumi Sugai, Untitled, 1976

Kumi Sugai, Untitled, 1976
Acrylic on canvas, 95 x 94 cm(37 3/8 x 37 in.)

開催概要

展覧会名断続する線:ユリエ・クニファーと菅井汲
会期2025年4月10日(木)〜4月29日(火)
時間火曜日~土曜日 12:00~18:00 
会場BONDED GALLERY
住所〒140-0002 東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEX Ⅱ 4F 
MAP
入場料無料
公式サイトhttps://www.galeriefrankelbaz.com/873/discontinuous-lines-julije-knifer-and-kumi-sugai
SNS一覧
主催ギャラリー・フランク・エルバス
協力寺田倉庫株式会社

エントランスへの作品設置について

ユリエ・クニファーの最後のアシスタント、ステファン・アンリがプランニングしたクニファーの大型作品をTERRADA ART COMPLEX Ⅱのエントランスに設置いたします。会期中はどなたでもご覧いただけます。

会期2025年4月10日(木)~4月29日(火)
時間11:00~18:00
会場TERRADA ART COMPLEX Ⅱ 1Fエントランス
住所〒140-0002 東京都品川区東品川1-32-8
主催ギャラリー・フランク・エルバス
共催寺田倉庫株式会社

BONDED GALLERYについて

日本を代表するギャラリーが集積する「TERRADA ART COMPLEX Ⅱ」内にオープンした常設型保税ギャラリースペース。保税スペースでは、海外からの美術品を保税状態で閲覧・保管等ができ、美術品の取り扱いに特化した環境を有します。倉庫をリノベーションしたスペースは、高い天井や大型エレベーターを備え、大型作品の展示も可能です。

国内外のギャラリーが海外で所蔵する美術品の商談会や、オークションのプレビュー等にご利用いただけます。なお、BONDED GALLERYは海外からの美術品に限らず、国内の美術品の紹介にも利用できます。

BONDED GALLERY 公式サイト:https://www.terrada.co.jp/ja/service/event-space/bonded-gallery

寺田倉庫について

社名寺田倉庫株式会社(Warehouse TERRADA)
代表者代表取締役社長 寺田航平
所在地〒140-0002 東京都品川区東品川2-6-10
設立1950年10月
公式サイトhttps://www.terrada.co.jp

※画像とテキストは、情報提供を受けてプレスリリースから引用

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BuzzArt編集部

BuzzArt(バズアート)は、アートに「触れて・考え・繋げる」WEBマガジンです。美術館・ギャラリーの紹介から展覧会・アートイベントの最新情報の紹介・レポート・レビューをしています。

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