NEW アジア最大規模でアンゼルム・キーファーの33点の絵画と彫刻を5つのセクションで構成した展覧会「アンゼルム・キーファー:ソラリス」展が世界遺産・二条城にて6月22日まで開催

アジア最大規模でアンゼルム・キーファーの33点の絵画と彫刻を5つのセクションで構成した展覧会「アンゼルム・キーファー:ソラリス」展が世界遺産・二条城にて6月22日まで開催

アジア最大規模でアンゼルム・キーファーの33点の絵画と彫刻を5つのセクションで構成した展覧会「アンゼルム・キーファー:ソラリス」展が世界遺産・二条城にて2025年3月31 日(月)から 6月22日(日)まで開催。第二次世界大戦の終結と広島・長崎への原爆投下から80年を迎える本年、キーファーは本展を通して何を問いかけるのか?

「アンゼルム・キーファー:ソラリス」展 概要

「アンゼルム・キーファー:ソラリス」アンゼルムスここにありき(原題:Anselmus fuit hic Anselmus Was Here)

アンゼルムスここにありき(原題:Anselmus fuit hic Anselmus Was Here) 2024
キャンバスに乳剤、油彩、アクリル絵具、シェラック・ニス、金箔、電気分解による沈殿物
190 × 560cm
Photo: Nina Slavcheva

1945年3月にドイツで生まれたアンゼルム・キーファーは現代で最も重要なアーティストの一人です。彼にとってアジア最大規模となる本展では、33点の絵画と彫刻が二の丸御殿台所・御清所とその周辺の庭に展示されます。

元離宮二条城 二の丸御殿台所

元離宮二条城 二の丸御殿台所

キーファーはその圧倒的なスケールの力強い絵画や彫刻のインスタレーションで知られ、何十年もの間、観る者を驚嘆させながら、歴史、哲学、宗教、文化に対する深淵な問いを投げかけてきました。二条城では、来場者はまず高さ9メートルの翼の生えたパレットの彫刻《ラー》に迎えられ、建物内に足を踏み入れると、本展のために制作された幅10メートルの絵画《オクタビオ・パスのために》に対面します。

「アンゼルム・キーファー:ソラリス」ラー Ra 2019

ラー(原題:Ra)2019
鉛、スチール 940 × 950cm
Photo: Nina Slavcheva

「アンゼルム・キーファー:ソラリス」マアト=アニ(原題:Maât-Ani)

マアト=アニ(原題:Maât-Ani)
2018–24
樹脂、スチール、鉛、羽毛
188 × 150 × 124cm
Photo: Nina Slavcheva

「アンゼルム・キーファー:ソラリス」ヨセフの夢(原題:Josephs Traum)

ヨセフの夢(原題:Josephs Traum) 2013
キャンバスに写真、乳剤、油彩、アクリル絵具、シェラック・ニス、電気分解による沈殿物、チョーク
280 × 470cm
Photo: Nina Slavcheva

「アンゼルム・キーファー:ソラリス」展みどころ

「アンゼルム・キーファー:ソラリス」展は芸術家の願望と責任、現代物理学と禅仏教の親和性、ジャポニスムがキーファーの美学に与えた影響の考察、19世紀から20世紀にかけての日本とドイツの並行する歴史的発展の比較など、5つのセクションで構成されています。多くの作品は自然光のみで照らされ、金の持つ表現力豊かな輝きを適切に体験できるようになっています。

第二次世界大戦の終結と広島・長崎への原爆投下から80年を迎える本年、キーファーは本展を通して、人類はなぜ同じ悲劇的な歴史を繰り返すのかと問いかけています。

「アンゼルム・キーファー:ソラリス」ライン川 Der Rhein The Rhine 2023

ライン川(原題:Der Rhein The Rhine)2023
キャンバスに乳剤、油彩、アクリル絵具、シェラック・ニス、金箔、電気分解による沈殿物
280 × 380cm
Photo: Nina Slavcheva

「アンゼルム・キーファー:ソラリス」オーロラ(原題:Aurora)2019–22

オーロラ(原題:Aurora)2019–22
キャンバスに乳剤、油彩、アクリル絵具、シェラック・ニス、金箔、電気分解による沈殿物、石膏、木、スチール、皮革、チャコール
280 × 470cm
Photo: Nina Slavcheva

「アンゼルム・キーファー:ソラリス」アンティオキアのマルガリータ(原題:Margarethe von Antiochia )

アンティオキアのマルガリータ(原題:Margarethe von Antiochia )
ステンレス鋼、鉛、テラコッタ
2024
200 x 190 x 140 cm
Photo: Nina Slavcheva

京都市長コメント

「キーファー氏は、ドイツの暗黒の歴史への深い省察を原点に、その世界は哲学や宗教にも広がり、自然の回復力や人間の創造力に希望を見出す表現で、観る人の心を揺さぶり続けてきました。」

京都市長 松井孝治

ゲスト・キュレーターコメント

近年キーファーは作品の中で金を繰り返し使用しています。彼の作品を、狩野派による数々の金碧障壁画に彩られた二の丸御殿と同じ敷地で展示することは、江戸時代初頭以降の日本と西洋における美学、哲学、政治の関係性と親和性を考察する出発点となります。

「アンゼルム・キーファーの業績は日本でもすでによく知られるところですが、極めてヨーロッパ的な歴史を喚起させる彼の作品が、京都という日本の伝統と歴史に彩られた街の中心に展示されることは格別に興味深い出来事といえるでしょう。」

ゲスト・キュレーター 南條史生

開催概要

展覧会名アンゼルム・キーファー:ソラリス
Anselm Kiefer: SOLARIS
会期2025年3月31日(月)〜6月22日(日)
時間9:00〜16:30(最終入場は 16:00)
※二条城の最終入城は16:00、17:00閉門
休館日会期中無休
会場元離宮二条城 二の丸御殿台所、御清所など
住所〒604-8301 京都市中京区二条通堀川西入二条城町 541
MAP
入場料一般/2,200 円
京都市民・大学生/1,500 円
高校生/1,000 円
中学生以下/無料 ほか

※二条城の券売所ではご購入いただけませんのでご注意ください。
※入場チケットは日時指定の事前予約制です。(予約に空きがある場合は、当日券も現地で販売されます。)
※入場者数制限あり。予約状況はHPでご確認ください。
※別途、二条城への「入城券」(一般 800 円)の購入が必要 。二条城現地、又はこちらの二条城公式サイトから購入)
※京都市民割引料金を利用の場合、京都市内の住所が記載された顔写真付身分証明書を会場入口にて提示
※学生料金で入場の場合、会場入口にて学生証を提示
チケット購入先https://art-ap.passes.jp/user/e/kieferinkyoto/
公式サイトhttps://kieferinkyoto.com/
会場公式サイトhttps://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/
SNS一覧
主催京都市、ファーガス・マカフリー
協賛MASTER MIND LTD.
後援観光庁、京都府、京都市交通局、京都市教育委員会、公益社団法人 京都市観光協会、⼤阪・神⼾ドイツ連邦共和国総領事館、ゲーテ・インスティトゥート東京
ゲスト・キュレーター南條史⽣

※画像とテキストは、情報提供を受けてプレスリリースから引用

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BuzzArt編集部

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